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英語特有の ":"(コロン)の訳し方
ここで言うコロンとは、たとえば以下のような英文でのコロンの利用のことです。
Here is the example output:
行末がコロンで終わる英文独特の表現です。これを どう訳すか です。訳出をしている際に、原文をコピーして、必要な箇所を日本語化していくと、何も考えずにいると、このコロンは行末に残すことが多くなるかと思います。私は日本語には無い文化(?)あるいは文章表現のように感じられるので、取り除くのがふさわしいと考えています。いかがですか?
なお同様なものとして、セミコロンを用いる英文も存在しますが、圧倒的に出現頻度は少ないかと思います。これがもし Docker ドキュメントに出てきたら、こちらも取り除くべきと考えています。
参考 https://www.grammarbook.com/punctuation/colons.asp
確かに日本語の文書ではあまり見ない表現ですね。Python関連のドキュメント等では一般的にお見受けしたので、割とそのままコロン :
・セミコロン ;
を置くものと私個人は思っておりました。
参考例
いくつか実際に「コロン、セミコロンを取り除かないで翻訳された文書の一部」を引用します。
Python公式ドキュメント
Python公式ドキュメントの「Python インタプリタを使う」内の2.1.2. 対話モードでは以下のようになっております:
インタプリタは、最初のプロンプトを出す前にバージョン番号と著作権表示から始まる起動メッセージを出力します:
$ python3.8 Python 3.8 (default, Sep 16 2015, 09:25:04) [GCC 4.8.2] on linux Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>>
Dive into Python 3での例
また、Python3の入門ドキュメント「Dive into Python 3」の日本語訳ドキュメントでも、ページのはじめでこの様に出てきます(例は「第7章 クラスとイテレータ」のページより):
フィボナッチジェネレータを覚えているだろうか? あれをゼロから作ったイテレータにすると以下のようになる:
class Fib: '''iterator that yields numbers in the Fibonacci sequence''' def __init__(self, max): self.max = max def __iter__(self): self.a = 0 self.b = 1 return self def __next__(self): fib = self.a if fib > self.max: raise StopIteration self.a, self.b = self.b, self.a + self.b return fib
コメント投稿者の個人の考え
この様に2つ例を出してコロン・セミコロンの使用方法を出してみましたが、 @matsuand さんの添付したGrammerBookのリンク先のようにコロン・セミコロンはいわば、 「こんな具合に……」 といった様に「コロン・セミコロンの後述の文章は、前述の文章と別の記述もしくは別の文書からの引用ではあるものの、コロン・セミコロンの後述の文章は前述の文章の具体的な内容もしくは具体的な言葉である」ということを明確に示す必要がある場合に利用する記号と思います。
各言う私も、 知人のフリーランスの翻訳家に直接、 「コロン・セミコロンってどういう意味なんですかね? 読めなくはないのですけど」 と尋ねた身ですので、むしろ他人のふんどしで相撲を取っているも同然なのですが……。
最後はしれっと私の知人自慢のようになってしまいましたが、このIssueや、今後の多種ソフトウェア・アプリケーションの海外公式ドキュメント日本語翻訳の参考・知見になれば幸いです。
manzyun さん、 コメントいただいていたことに気づいていませんでした。かなり遅い返信ですが、コメントします。お気に障るかもしれませんが、否定的な意見です。 まず Python公式ドキュメントを例にあげて頂きましたが、根拠として信頼を置くことはしませんし、できません。そのプロジェクトは、どれだけの配慮、考慮、熟慮をした上でそう表現されているのでしょう。それをご存知でしたらお知らせください。今のところ私は懐疑的です。 また知人の翻訳家の方にお話を聞いたそうですが、それではその翻訳家の方の意見をお示しください。ご本人が投稿して頂いてもかまいません。 なお私はコロンなどの意味を議論しているのではありません。コロンを日本語文の中でどう「訳す」べきかを問題としています。お間違いないように。
私が挙げたPythonでの例文についてと、知り合いの翻訳家の口伝での解説についての、屈託のない意見ありがとうございます。
『:』や『;』はもしかすると、 「日本語圏のプログラマが英文ドキュメントを訳すときの慣例と暗黙の了承」 として、あえて書き換えない方針であったり、 「英語圏の人達の文書での常識」 という背景があって読める(意図が判る)文字ではあると私も認識しました。
ここからは私の所感になってしまいますので、判断はコミュニティ全体での合意が必要ですが。
比較的、 「解説や説明文章」と「具体的なソースコード」が、使用する文字(言語)そのものが違う日本語ドキュメントであれば、解説とソースコードが明確に区別しやすく、プレーンテキスト(HTMLやCSSによる文書構造の明記と装飾の無いテキスト媒体)であっても問題なく読み解けるとは思いました。
私の案としては、翻訳家の知人の口伝を踏まえた上で、 『:(コロン)』は『。(句点)』 『;(セミコロン)』は『、(読点)』 に訳すのが、ここまでの議論の流れを鑑みるに無難では無かろうかと申し上げます。
@manzyun
順不同ながら
「英語圏の人達の文書での常識」
英語圏の方たちは理解していて当然ですから、この指摘や理由づけは無意味です。問題はそれを日本語翻訳する日本人の理解です。少なくともコンピューターシステムの翻訳に携わる、主にボランティアの翻訳担当者たちにおいて、その常識(コロンにこれこれこういう意味がある)を解釈しているかというと、その数は相当少ない、ひょっとすると皆無かもしれない、とつくづく感じています。本issueは、それが背景にあるからこそ、取り上げたといっても過言ではありません。
「日本語圏のプログラマが英文ドキュメントを訳すときの慣例と暗黙の了承」として、あえて書き換えない方針であったり、
慣例があるなどとは到底感じられません。誰も慣例や暗黙の了承など考えず、ただそこにあるコロンをそのまま表記しているに過ぎないと推察します。だからこそ、本issueなのです。
私の案は「コロンを句点に、セミコロンを読点に、といった画一的に決められるものではない。その時々で適切に訳す。ただし コロンやセミコロンは取り除く 」です。
参考リンク: JTF日本語標準スタイルガイド https://docs.google.com/document/d/1DLtNC3c1fbm9gJRd5N_xIeQ8Mu0AKQLSQgiDMlMNUc0/edit#heading=h.z0hc1dt12rm