progit2-ja
progit2-ja copied to clipboard
現行訳指摘: 03-git-branching/remote-branches #2
指摘箇所1
原文
The next time one of your collaborators fetches from the server,
they will get a reference to where the server's version of serverfix
is under the remote branch origin/serverfix
:
現行訳
次に誰かがサーバーからフェッチしたときには、
その人が取得するサーバー上の serverfix
は
リモートブランチ origin/serverfix
となります。
指摘
- 現行訳は、原文の細かな単語をいくつか省略し、本来の意義を示していません。
- 1 点指摘すると reference が訳されていません。
試訳
次に誰かがサーバーからフェッチを実行すると、
サーバー上の serverfix
がリモートブランチ origin/serverfix
の
向こうにある、という状態を指し示すポインタが取得されます。
指摘箇所2
原文
If you're on a tracking branch and type git pull
,
Git automatically knows which server to fetch from and branch to merge into.
現行訳
追跡ブランチ上で git pull
を実行すると、Git は自動的に取得元のサーバーとブランチを判断します。
指摘
- 前指摘と同じく単語を訳出していません。簡素さを良しとする判断なのでしょうか? あるいはかつての原文がそうだったのでしょうか?
試訳
追跡ブランチ上で git pull
を実行すると、Git は自動的に、
フェッチするサーバーおよびマージするブランチを判断します。
指摘箇所3
原文
However, you can set up other tracking branches if you wish –
ones that track branches on other remotes, or don't track the master
branch.
現行訳
しかし、必要に応じてそれ以外の追跡ブランチを作成し、
origin
以外にあるブランチや master
以外のブランチを追跡させることも可能です。
指摘
- 他の指摘にて取り上げたことなのですが ", or" (カンマ or) が解釈されていません。
試訳
ただし必要なら、別の追跡ブランチを設定することができます。
別のリモートにあるブランチを追跡する、
つまり master
ブランチを追跡しないということが可能です。
補足説明
- 現行訳の「
master
以外のブランチ」という訳は don't track themaster
を裏返して訳していて、これを良い訳し方と思います。ただしカンマ or の関係性の中で考えると、「master
以外のブランチを追跡する」としても「master
ブランチを追跡しない」としても、実はあまり良い訳し方になっていないことを危惧します(厳密に考えると「別のリモートのブランチを」の言い換えになっていない)。いっそのこと、試訳のような「つまりmaster
ブランチを追跡しない」 とするのではなく、「少なくともmaster
ブランチを追跡しない」 とすると、不適切さが解消するようにも思います。(こういう策とするには、やはり原文どおりに否定形で訳さなければならないことになります。)